WebOS Goodies

WebOS の未来を模索する、ゲームプログラマあがりの Web 開発者のブログ。

WebOS Goodies へようこそ! WebOS はインターネットの未来形。あらゆる Web サイトが繋がり、共有し、協力して創り上げる、ひとつの巨大な情報システムです。そこでは、あらゆる情報がネットワーク上に蓄積され、我々はいつでも、どこからでも、多彩なデバイスを使ってそれらにアクセスできます。 WebOS Goodies は、さまざまな情報提供やツール開発を通して、そんな世界の実現に少しでも貢献するべく活動していきます。
Subscribe       

GentooLinux のインストール : HDD のフォーマット

今日は HDD のパーティション分けを行い、マウントして利用可能にするまでをやってみました。

パーティション分けのプラン

どの程度の粒度でパーティションを分けるかというのは、用途や管理者のポリシーによっていくつものパターンがあります。しかし、あまり細かく分けてしまうと管理が煩雑になり容量の無駄も多くなりがちなので、ここでは以下のようなシンプルな分け方にします。

デバイスタイプ容量説明
/dev/sda1ext332Mブートパーティション
/dev/sda2Swap256MSwap パーティション
/dev/sda3ext3残りすべてルートパーティション

この中で注意が必要なのは Swap パーティションの容量です。メモリ容量の倍くらいを目安にするのが基本ですが、ここでは後々にメモリを増やすことも考慮して 4 倍の 256M を確保しています。

HDD のパーティション分け

HDD のパーティション分けには fdisk コマンドを使用します。

fdisk /dev/sda

「Command (m for help):」というプロンプトが表示されます。ここで必要なコマンドを実行して、HDD のパーティションを設定していきます。

ブートパーティション

  1. n コマンドを入力してパーティションの新規作成を開始します。
  2. 基本(primary)パーティションか拡張(extended)パーティションかを聞いてきますので、p を入力して基本パーティションを選択します。
  3. 「Partition number」には 1 を指定します。
  4. 「First cylinder」にはそのまま Enter キーを押し、デフォルト値を使用します。
  5. 「Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK」にはパーティション容量(+32M)を指定します。ここではまだキーボードが英語キーボードとして認識されているので、記号の入力には苦労するかもしれません。

これでブートパーティションが作成されました。p コマンドで現在のパーティション設定が表示されますので、確認してみてください。

Swap パーティション

Swap パーティションの確保も上記とほぼ同じですが、パーティションタイプを「Linux swap」に変更する必要があります。

  1. n コマンドを入力してパーティションの新規作成を開始します。
  2. p を入力して基本パーティションを選択します。
  3. 「Partition number」には 2 を指定します。
  4. 「First cylinder」にはそのまま Enter キーを押し、デフォルト値を使用します。
  5. 「Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK」には +256M を指定します。
  6. t コマンドを入力してフォーマットの変更を開始します。
  7. 「Partition number」には 2 を指定します。
  8. 「Hex code」には 82 を指定します。

p コマンドで「System」が「Linux swap / Solaris」に変更されているのを確認してください。

ルートパーティション

最後にルートパーティションを確保します。

  1. n コマンドを入力してパーティションの新規作成を開始します。
  2. p を入力して基本パーティションを選択します。
  3. 「Partition number」には 3 を指定します。
  4. 「First cylinder」にはそのまま Enter キーを押し、デフォルト値を使用します。
  5. 「Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK」もそのまま Enter キーを押し、デフォルト値を使用します。

パーティション分けの確定

最後に、w コマンドを入力します。これまでに設定したパーティション設定を実際に HDD に書き込み、 fdisk コマンドを終了します。

パーティションの初期化

パーティション分けを行ったら、それぞれのパーティションを初期化します。/dev/sda1 と /dev/sda3 はどちらも ext3 フォーマットを使用するので、 mke2fs コマンドで初期化できます。

mke2fs -j /dev/sda1
mke2fs -j /dev/sda3

/dev/sda2 は Swap パーティションなので、 mkswap コマンドで初期化します。ついでに swapon コマンドで Swap を有効にしてしまいましょう。

mkswap /dev/sda2
swapon /dev/sda2

パーティションのマウント

作成したパーティションをマウントしましょう。マウントには mount コマンドを使用します。ブートパーティションのマウントポイントは用意されていないので、マウントする前にディレクトリを作成します。

mount /dev/sda3 /mnt/gentoo
mkdir /mnt/gentoo/boot
mount /dev/sda1 /mnt/gentoo/boot

以上で HDD の準備が整いました。明日からはここに GentooLinux のシステムをインストールしていきます。

関連記事

この記事にコメントする

Recommendations
Books
「Closure Library」の入門書です。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
Categories
Recent Articles