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GentooLinux のインストール : Portage の環境設定

今日は Portage の環境設定を行いました。このペースでは確実に年越し作業ですね(笑)。

ミラーサイトの指定

Portage でアクセスするミラーサイトを指定します。基本的に日本のサイトを指定するのがよいでしょう。これらの情報は "/mnt/gentoo/etc/make.conf" に記述しますが、直接編集するよりも mirrorselect という専用のツールを使って設定するのが手軽です。

まず、ソースコードなどをダウンロードするためのミラーサイトを指定します。

mirrorselect -i -o >> /mnt/gentoo/etc/make.conf

ミラーサイトのリストが表示され、その中から複数選択できます。スペースキーでチェックを入れて、Enter キーで終了です。

次に、"emerge sync" で使う rsync サーバーを指定します。

mirrorselect -i -r -o >> /mnt/gentoo/etc/make.conf

こちらはひとつしか選択できません。スペースキーで選択、Enter キーで終了です。

HDD 環境に chroot する

以降の作業をする前に、ルートディレクトリを "/mnt/gentoo" に変更しておきます。これによって emerge などの重要なコマンドが使えるようになります。詳細は省きますが、以下のコマンドを実行することでルートディレクトリの変更が行えます。

cp -L /etc/resolv.conf /mnt/gentoo/etc/resolv.conf
mount -t proc none /mnt/gentoo/proc
chroot /mnt/gentoo /bin/bash
env-update
source /etc/profile

以降は、これまで "/mnt/gentoo" だったディレクトリがルートになります。つまり、"/mnt/gentoo/etc/make.conf" は今後 "/etc/make.conf" でアクセスできるということです。パス名は違いますが同じファイルですので、混乱しないようにしてください。

Portage データベースの更新

Gentoo ハンドブックの順番とは違いますが、 Portage データベースを更新する前にタイムゾーンを設定しておいたほうが良いように思います。日本であれば、以下のコマンドで OK です。

cp /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime

さらに date コマンドで時刻を確認し、もしずれているようなら修正しておきます。2005年1月2日の3時4分に設定するなら、以下のようにします。

date 010203042005

月日時分年の順番ですね。日本人にはちょっとわかり馴染めない並びです。(´ー`;

そして、 Portage データベースを更新します。

emerge sync

結構時間がかかるので、ひと休み。

USE フラグの指定

USE フラグは Portage でパッケージをインストールする際のインストールオプションを指定するためのもので、それぞれの機能を表す文字列で指定します。たとえば、X WINDOW 関連の機能を無効にして Ruby のサポートを有効にするには、"/etc/make.conf" に以下のように記述します。

USE="-X Ruby"

USE フラグのリストはこちらのページにあります。いくつかのUSEフラグはデフォルトで有効になっていますので、最終的に有効な USE フラグを確認するには、以下のコマンドを実行します。

emerge --info | grep -e '^USE='

これらを参考に、不要なフラグを削除し、必要なフラグを追加します。今回構築したサーバーの設定は以下のようにしました。今回構築するマシンはサーバー用途なので、X WINDOW やサウンド関連のフラグなどを軒並み無効にしています。以下は読みやすさのため改行していますが、実際には一行で記述します。

USE="-X -alsa -arts -avi -eds -emboss -encode -foomaticdb -gnome
    -gpm -gstreamer -gtk -gtk2 -ipv6 -kde -mad -mikmod -motif -mp3
    -mpeg -ogg -oggvorbis -opengl -oss -qt -quicktime -sdl -vorbis
    -xmms -xv cjk iconv imap maildir mime mmx pcre ruby sse sse2"

"make.conf" を編集するためのテキストエディタは、この時点では nano しか使えないようです(゜Д゜;ヒィィ。以下のコマンドで編集を始めます。

nano -w /etc/make.conf

編集したら、Ctrl-X で編集結果を保存して終了します。

これで Portage が使えるようになりました。明日はいよいよ最難関のカーネルコンパイルです。

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