VMware のスナップショットを設定する
今日は、VMware 最大の利点ともいうべきスナップショット機能をご紹介します。スナップショットは手軽に仮想マシンの状態を保存できるという機能で、システム全体のバックアップとして使えます。差分を保存するだけなのでディスク容量の消費も抑えられますし、なんといっても操作が簡単なので日常的に使えるところがいいですね。とくに GentooLinux はアップデートに手作業が多いので、失敗しても元に戻せるというのは精神衛生上とてもよろしいと思います。(^^;
スナップショット機能を有効にする
スナップショット機能はデフォルトで有効になっていますが、これを無効に設定している場合は、以下の手順で有効にします。
- スナップショットを有効にしたい仮想マシンのタブをアクティブにする。
- 仮想マシンが動作していれば、シャットダウンします(これは必ずしも必要ではありませんが、念のため)。
- VMware Workstation のメインメニューから、[VM]-[Settings] を選択。
- 「Options」タブを選択。
- 左のペインから「Snapshots」を選択。
- 右のペインで、「General」の「Disable snapshots」というチェックボックスのチェックをはずす。
- 「OK」ボタンを押す。
これで、スナップショットが有効になりました。
スナップショットを作成する
スナップショットの作成はとても簡単です。以下の手順で行えます。
- スナップショットを有効にしたい仮想マシンのタブをアクティブにする。
- 仮想マシンが動作していれば、シャットダウンします(これは必ずしも必要ではありませんが、念のため)。
- VMware Workstation のメインメニューから、[VM]-[Snapshot]-[Take Snapshot] を選択。
- ダイアログが表示されるので、スナップショットの名前と、簡単な説明を入力する。
- ダイアログの「OK」ボタンを押す。
スナップショットの管理
スナップショットは、「Snapshot Manager」というウインドウで管理することができます。Snapshot Manager を表示するには、VMware Workstation のメインメニューから [VM]-[Snapshot]-[Snapshot Manager] を選択します。すると、以下のようなウインドウが表示されます。
「You Are Here」というのが現在の状態で、時計のアイコンがスナップショットです。このウインドウで行える操作は以下のとおりです。
- スナップショットの状態を復元
- 復元したいスナップショットを選択し、ウインドウ下部の「Go To」ボタンを押せば、そのスナップショットを作成した時点の仮想マシンが完全に復元されます。現在の状態は破棄されますので注意してください。
- スナップショットの削除
- 削除したいスナップショットを選択し、「Delete」ボタンを押せば、スナップショットが削除されます。
- スナップショットからクローンを作成
- スナップショットから仮想マシンのクローンが作成できます。クローンを作成したいスナップショットを選択し、「Clone」ボタンを押せば、クローン作成ウィザードが表示されます。なお、クローンを作成できるのは、パワーオフの状態で作成したスナップショットだけです。
スナップショット機能を無効にする
スナップショット機能は便利なのですが、若干パフォーマンスが低下します。そこで、もしスナップショット機能を常時必要とするのでなければ、スナップショット機能を無効にしておきましょう。手順は以下のとおりです。
- Snapshot Manager ですべてのスナップショットを削除します。
- VMware Workstation のメインメニューから、[VM]-[Settings] を選択。
- 「Options」タブを選択。
- 左のペインから「Snapshots」を選択。
- 右のペインで、「General」の「Disable snapshots」というチェックボックスのチェックを入れる。
- 「OK」ボタンを押す。
これでスナップショット機能が無効になり、仮想マシンのパフォーマンスが向上します。ただ、スナップショットをすべて削除すればパフォーマンスの差はそれほどないような気もします。頻繁にスナップショットを使うなら、機能自体を無効にする必要はないかもしれません。
スナップショットの使い方はこれだけです。非常に簡単な操作でシステム全体のバックアップ・リストアができるので、とても重宝します。重要なアップデートの前には、必ずスナップショットを作成する習慣をつけるのがよいでしょう。
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