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MySQL のインストール

今日は MySQL という RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)のインストール方法をご紹介します。MySQL はオープンソースのデータベースとしては最もメジャーなもののひとつで、動作が高速で信頼性も高いことで人気を集めています。個人サーバーで Wiki や blog などをはじめとする Web アプリケーションを動作させるにはほぼ必須のプログラムと言っても過言ではないでしょう。

それでは、MySQL をインストールして、他のアプリケーションから利用するための最低限のセットアップまでをやってみたいと思います。

USEフラグの確認

MySQL のインストールをする前に、USEフラグ に "mysql" を追加しておきましょう。vi などで "/etc/make.conf" を読み込み、"USE=" の行に "mysql" を追加して、保存してください。時間があれば、USEフラグの変更手順 でご紹介した手順を行ったほうが無難だと思います。このフラグは MySQL 自身は参照していませんが、他のパッケージの MySQL サポートを有効にします。

mysql パッケージのインストール

MySQL もいつもどおり emerge でインストールできます。以下のコマンドで OK です。

emerge dev-db/mysql

更新するものはないと思いますが、念のためインストール後に etc-updatedispatch-conf を実行しておきましょう。

データベースを初期化

インストールが終了したら、まず最初に以下のコマンドでデータベースを初期化する必要があります。

/usr/bin/mysql_install_db

これでデータベースを使用する準備が整いました。

MySQL の起動

それでは、MySQL を起動しましょう。通常のデーモンと同様に、起動スクリプトを使って起動できます。

/etc/init.d/mysql start

正常に起動できたら、rc-update コマンドでデフォルト起動に登録してしまいましょう。

rc-update add mysql default

root ユーザーのパスワードを設定

最後に root ユーザーのパスワードを設定して、今回は終わりにしようと思います。MySQL は独自にユーザー管理を行いますので、root ユーザーと言ってもシステムの root ユーザーとは別物です。あくまで MySQL の管理をするためのユーザーと考えてください。MySQL のユーザーのパスワードは、mysqladmin コマンドで設定できます。

/usr/bin/mysqladmin -u root password '<新しいパスワード>'

匿名ユーザーの削除

MySQL では、デフォルトで匿名ユーザーが作成され、パスワードなしでログインできてしまいます。権限がないのでなにができるわけでもないのですが、念のため削除してしまいましょう。それには mysql コマンドを使用します。このコマンドは SQL 文などを対話的に実行する MySQL 専用のシェルです。以下のようにしてログインしてください。

mysql -u root -p

パスワードを尋ねてきますので、先ほど設定した root ユーザーのパスワードを入力してください。ログインに成功すると、 "mysql>" というプロンプトが表示されます。そうしたら、以下のコマンドを実行してください。

drop user ""@localhost; drop user ""@<ホスト名>; flush privileges;

"<ホスト名>"MySQL が動作しているサーバーのホスト名に置き換えてください。これで匿名ユーザーは削除されました。mysql を終了するには、 quit コマンドを入力します。

quit

mysql が終了し、通常のプロンプトに戻るはずです。

以上で、MySQL を使用する準備ができました。といっても、データベースだけでは実際に何ができるわけでもないので、今後 MySQL を利用するアプリケーションをインストールしていこうかと思っています。本日はこれにて。

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