MySQL のインストール
USEフラグの確認
MySQL のインストールをする前に、USEフラグ に "mysql" を追加しておきましょう。vi などで "/etc/make.conf" を読み込み、"USE=" の行に "mysql" を追加して、保存してください。時間があれば、USEフラグの変更手順 でご紹介した手順を行ったほうが無難だと思います。このフラグは MySQL 自身は参照していませんが、他のパッケージの MySQL サポートを有効にします。
mysql パッケージのインストール
MySQL もいつもどおり emerge でインストールできます。以下のコマンドで OK です。
emerge dev-db/mysql
更新するものはないと思いますが、念のためインストール後に etc-update か dispatch-conf を実行しておきましょう。
データベースを初期化
インストールが終了したら、まず最初に以下のコマンドでデータベースを初期化する必要があります。
/usr/bin/mysql_install_db
これでデータベースを使用する準備が整いました。
MySQL の起動
それでは、MySQL を起動しましょう。通常のデーモンと同様に、起動スクリプトを使って起動できます。
/etc/init.d/mysql start
正常に起動できたら、rc-update コマンドでデフォルト起動に登録してしまいましょう。
rc-update add mysql default
root ユーザーのパスワードを設定
最後に root ユーザーのパスワードを設定して、今回は終わりにしようと思います。MySQL は独自にユーザー管理を行いますので、root ユーザーと言ってもシステムの root ユーザーとは別物です。あくまで MySQL の管理をするためのユーザーと考えてください。MySQL のユーザーのパスワードは、mysqladmin コマンドで設定できます。
/usr/bin/mysqladmin -u root password '<新しいパスワード>'
匿名ユーザーの削除
MySQL では、デフォルトで匿名ユーザーが作成され、パスワードなしでログインできてしまいます。権限がないのでなにができるわけでもないのですが、念のため削除してしまいましょう。それには mysql コマンドを使用します。このコマンドは SQL 文などを対話的に実行する MySQL 専用のシェルです。以下のようにしてログインしてください。
mysql -u root -p
パスワードを尋ねてきますので、先ほど設定した root ユーザーのパスワードを入力してください。ログインに成功すると、 "mysql>" というプロンプトが表示されます。そうしたら、以下のコマンドを実行してください。
drop user ""@localhost; drop user ""@<ホスト名>; flush privileges;
"<ホスト名>" は MySQL が動作しているサーバーのホスト名に置き換えてください。これで匿名ユーザーは削除されました。mysql を終了するには、 quit コマンドを入力します。
quit
mysql が終了し、通常のプロンプトに戻るはずです。
以上で、MySQL を使用する準備ができました。といっても、データベースだけでは実際に何ができるわけでもないので、今後 MySQL を利用するアプリケーションをインストールしていこうかと思っています。本日はこれにて。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
この記事にコメントする