コマンドラインで VMwareTools への道 : vmw を使ってみる
''GentooLinux' のインストール記事の最後で VMwareTools をインストールしました。これで共有フォルダなどのいくつかの機能は利用できるようになりましたが、私の Gentoo Box はコマンドライン環境しかインストールしていないため、GUI のコンフィギュレーションツールが利用できません。
なんとかならないのかなーと思って探してみたところ、「仮想の背中」さんというサイトで素晴らしい情報が公開されていました。なんと、VMware が利用しているバックドアを独自に調査して、その詳細を公表されています!すごい(゜゜;
また、DOS 窓用ですが VMwareTools のいくつかの機能を実現するコマンドも公開されています。Linux 用は残念ながらありませんが、Markus Gyger という方が作成された vmw というコマンドが紹介されていました。単発の時刻同期などができるようです。今回は手始めにそのコマンドを使ってみようと思います。
ダウンロードとコンパイル
vmw はソースの状態で公開されていますので、コンパイルする必要があります。コンパイルは一般ユーザーで問題ありません。以下、wget でソースをダウンロードしてコンパイルするまでの一連の手順です。
mkdir vmw cd vmw wget http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/vmw.c wget http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/vmw_door.s cc -D HAVE_CLOCK_SETTIME -o vmw vmw.c vmw_door.s -lrt
これで、vmw ディレクトリに vmw という実行ファイルが作成されるはずです。
実行してみる
vmw コマンドの書式は以下のようになります。
vmw [-q] [-p|-r|-t|-V]
各オプションの意味は以下のとおりです。
オプション | 機能 |
---|---|
-q | 冗長なメッセージを表示しない |
-p | 製品名を表示 |
-r | スクリーンサイズを表示 |
-t | ホストの時刻に同期 |
-V | バージョン情報を表示 |
それでは、実行してみましょう。-t オプションだけは root ユーザーでないと動作しないようです。
# ./vmw -V VMware software version 6 (good) # ./vmw -p Workstation # ./vmw -r 0 0 # ./vmw -t 2006-03-07 00:55:51 JST
-r オプションは動作していないみたいですね(^^;。たぶん、バックドアの仕様が変更されてしまったのでしょう。それ以外はうまくいっています。
この vmw というツールと「仮想の背中」さんで公開されている資料を参考にすれば、かなりのところまで VMwareTools の機能が利用できそうな気がします。「その2」がいつになるかわかりませんが、気長に試してみます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
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