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オランダ・ベルギー旅行記

すでに何回か書いていますが、ゴールデンウィークにオランダ・ベルギーに行ってきました。海外旅行は初心者なので、 HIS のパック旅行で、添乗員さんに連れられながらバスで各地の名所を訪ねてきました。パック旅行は自由が効かないので善し悪しですが、そのぶん時間を効率的に使って名所を網羅できたので、けっこう満足しています。

帰ってから体調を崩したり忙しかったりして、なかなか記事が書けなかったのですが、せっかく行ってきたので、遅ればせながらレポートしてみたいと思います。写真は iPhone で撮ったもので、残念ながら曇りがちで露光不足のものが多いですが、ご勘弁くださいませ。

オランダ・スキポール空港

成田からオランダまでは KLM オランダ航空で約 12 時間の旅です。スチュワーデスさんはじめスタッフは外人さんが多かったのですが、親切でサービスは良かったと思います。 2 回の機内食も和食と洋食が選べて、味も良かったです。ただ、欲を言うと暖かいコーヒーが飲めるのが食後のみで、そのほかは冷たい飲み物しか頼めなかったのが残念でした。

さて、オランダ・スキポール空港に着いたら、まずは入国手続き。ヨーロッパはテロとかもあるし、インフルエンザもまだ得体が知れていない時期だったのでかなり面倒かと思っていたのですが、意外にもまったく問題なし。ガタイのいい入国審査のおにーさんにパスポートを見せるだけで、「コンニチハ!」とかいってあっさり通してくれました。しかも空港の職員さんでマスクを着けた人は一人もおらず、緊張感まるでなし。日本以外では日常的にマスクを着ける習慣が無いのは知っていますが、さすがに空港の職員は着けた方がいいんじゃないかなぁ。

ま、それはいいとして、到着した日は空港からそのままホテルに直行。夕食も出なかったので、空港近くのスーパーで買ったパンなどを食べて、そのまま寝ました(泣)。ちょっと驚いたのは日照時間の長さ。世界地図で見ると緯度は北海道より少し高いくらいに見えますが、午後の 9 時頃でもこの明るさです。

また、この写真でもわかりますが、オランダやベルギーには高い山がまったくありません。もっとも高い所でも標高 300m くらいだとか。おかげでどこも地平線まで見渡すことができ、空がとても広い!日本の山に囲まれた風景も味がありますが、オランダの広々とした景色はとても爽快です。海外に来たんだなぁ、というのが実感できました。

アムステルダム

2日目から本格的な観光開始。まずは首都アムステルダムの運河クルーズです。アムステルダムはかなり計画的に古い町並みを残しているそうで、こういった「いかにもヨーロッパ」風な美しい町並みをゆっくり堪能できます。

アムステルダムの主な公共交通機関はバスとトラム(路面電車)なのですが、加えて自転車がすごく優遇されています。街のほとんどの通りに自転車専用道があり、そこは本当に自転車優先。自転車道を歩いていて自転車と接触すると、歩行者の方が悪いことになる、とガイドの人が言っていました。いいなぁオランダ。私の中で好感度大幅アップです(笑)

運河クルーズを終えたら、国立博物館、ファン・ゴッホ美術館などを巡りました。

当然ながら館内は写真撮影禁止でしたが、数々の名画が間近で見られるのは圧巻でした。普段、あまりこういったものに興味の無い私でも楽しめたので、好きな人が行ったら最高なんでしょうね。この後、ダイアモンド工場とかにも行きましたが、こちらは本当に興味ないので省略(笑)。

最後に少し自由時間があったので、スーパーで飲み物などを調達しました。オランダでは、と言うか日本以外ではたいていそうなんでしょうが、買い物ではマイバッグが当たり前です。言えばビニールのバッグもくれますが、当然有料なのでご注意を。

これで 2 日目は終了です。

キューケンホフ

3 日目はチューリップで有名なキューケンホフ公園から。ちょっと小雨が降っていたのが残念でしたが、広大な敷地全体が色とりどりの花畑で満たされていて、この上なく癒されました。

公園内の各施設には王族の人の名前がついています、例えば「Oranje Nassau」では、花市が開かれていました。ほかにカフェやお土産屋さんなどもあります。

キューケンホフ公園は花自体ももちろん奇麗なのですが、手入れがきちんと行き届いているのが素晴らしい。さまざまな色の花がバランスよく植えられていて、なおかつ場所ごとに変化もあって飽きさせない。本当に、オランダの人は色使いのセンスがいいですね。次に機会があったら、ぜひ晴れた日に行ってみたいです。

デン・ハーグ

キューケンホフをあとにして、オランダ第三の都市ハーグに移動。オランダの首都はアムステルダムですが、多くの政府機関など実質的な首都機能はハーグにあるそうです。オランダ王室の Noordeinde 宮殿、国際司法裁判所などを外から眺めた後、政府機関が集まる「ビネンホフ」と呼ばれる場所へ。なんだか湖にお城が浮いているみたいですね。

この中の建物で最も目立つのが、現在は国会議事堂となっている騎士の館(リッテルザール)。カッコいいなぁ。

そしてフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」などで有名なマウリッツハイス美術館もあります。

最後に「クールハウス」という宮殿風ホテルに移動し、夕食。デザートは「ゴッホメニュー」とか言うんで、なにが出てくるのかと思ったら・・・。

予想以上の直球に苦笑しつつ、 3 日目終了。

デルフト

4 日目はデルフト焼きで有名なロイヤルデルフト工房の見学から。どことなくアジアっぽい模様だなーと思ったら、やっぱり中国陶器の影響を受けているそうですね。

続いてデルフトの市街地、新教会と市庁舎がある広場に行きました。こちらは市庁舎。

そしてこれが、広場を挟んで向かいに建っている新教会。

うおー、でけー!と思いましたが、これはまだ序の口でした。

キンデルダイク

デルフトを後にして、世界遺産の 19 基の風車があるキンデルダイクへ。ここもキューケンホフと並んで、オランダに行ったらぜひ見ておきたい場所だと思います。この空と水路と風車の組み合わせ、これぞオランダという感じですね。

風車のうちのひとつは、中に入ることもできて、こんな風に風車の内部構造が見れます。ただ、そんなに凄いものではないので、外から眺める方がいいかも。

ちなみに、とうぜんこれらの風車はもう使われていないのですが、バスで移動中にこんな風車をときどき見かけました。

たぶん発電用ですかね。風車を使う伝統は今でも受け継がれているようです。

これでオランダ観光は終了。国境を越えて一路ベルギーへ。

アントワープ

ベルギーに入って最初に行ったのが、ベルギー第二の都市、アントワープです。ここにはフランダースの犬の舞台として(日本人には)有名で、そのネロがいつも通っていた教会が「ノートルダム大聖堂」です(ノートルダムは聖母マリアのことなので、ノートルダムと呼ばれる教会はヨーロッパのそこかしこにあります)。ということで、のどかな町並みをてくてく進んでいくと・・・。

お、なんか見えてきた。さらに近づいていくと・・・。

うおー、でけーよマジで。なんだか手前の家との違和感バリバリで合成写真のように見えますが、正真正銘、実際の風景です。なんの変哲もない街中にいきなりこんなのが建っているのは、かなり衝撃的。この写真に写っているのは「北塔」と呼ばれる部分で、高さが 123m あります。大聖堂の全景はこんな感じ。

当初の計画では南側にもうひとつ塔を建てる予定だったけど、予算オーバーでできなかったらしい。そりゃそうだ。

大聖堂の中にも入ることができました。内部はこんな感じになってます。

外見に負けず劣らず、中も広い。というか天井がやたらに高い。ろくな機械もない時代に、こんなものどうやって作ったんだろう。唖然としながら奥に進んでいくと、ルーベンスの「キリストの降架」などがありました。

いやはや、この大聖堂は本当に凄いです。大阪城ですら天守閣の高さが 55m 程度ですから、その巨大さがわかろうというもの。こんなものが天災や戦火もまぬがれて現代まで残っているというのは、驚き以外のなにものでもありませんね。これが見れただけでも、ベルギーに行った甲斐がありました。

この後、アントワープの市街(こちらはかなり近代的な街並になっている)で少し自由時間があり、それで 4 日目も終了です。

ゲント

5 日目は、まずベルギーの古都ゲントの散策です。ノートルダム大聖堂ほどではありませんが、こちらも規模の大きい建築物が目白押しでした。まずは聖ニコラス教会。教会というより、ほとんどお城ですね・・・。

そして世界遺産の鐘楼。

「神秘の仔羊」で有名な聖バーフ大聖堂にも行きましたが、逆光でうまく写真が撮れず。中にも入りましたが、撮影禁止でした orz 。そして最後に聖ミヒール教会。運河に面した美しい教会です。

このように、ベルギーではちょっと大きな街の中心には、必ずと言っていいほど立派な教会が建っているようです。アントワープやここゲントはもちろん、移動中に高速道路から見えた街でも、ほぼ例外なく大きな教会がありました。当時の発展ぶりがうかがえますね。

ブルージュ

ゲントの後は、水の都ブルージュに行きました。赤煉瓦の建物が印象的な素朴な町です。ペギン会修道院の周辺では観光客向けに馬車が走っていて、常に「カッポカッポ」という蹄の音が鳴り響いていました。

ここは「北のヴェネツィア」と呼ばれるように町を運河が取り囲んでいて、その内側が世界遺産になっているそうです。そこで、まずはボートに乗って運河クルーズへ。

その後、ブルージュのノートルダム教会へ。残念ながら外壁は工事中で幕が張ってありました。

内部にも入りました。こちらもアントワープの大聖堂に劣らない荘厳な雰囲気に圧倒されました。

続いて州庁舎と鐘楼があるマルクト広場へ。鐘楼は世界遺産にも登録されています。登ることもできたのですが、嫁さんが乗り気でなかったのであきらめました。

ベルギーと言えばチョコレートの本場。ブルージュにもたくさんのチョコレート屋さんがありました。中にはこんな面白いお店も。

観光地ですなぁ(笑)。この後はブリュッセルまで移動したところで、 5 日目も終了。

ブリュッセル

観光最終日の 6 日目はベルギーの首都ブリュッセルの観光です。まずは世界遺産のグランプラス広場へ。途中通ったヨーロッパ最古のアーケード「ガルリ・サンチュベール」には、お洒落なカフェやチョコレート屋さんが並んでいました。

そしてベルギーのお菓子と言えば、やはりベルギーワッフル。ブリュッセルでも軒先で売っている店がいくつかありました。

ベルギーのワッフルはカリカリの生地にフルーツやアイス、生クリームなどをたんまりとデコレーションするのが定番らしく、日本の一般的なワッフルとはかなり違います。私も夕食のときにデザートで食べてみましたが、それはもうとろけるようなおいしさでした。ただ、あんなもの毎日食べていたら、間違いなくぶくぶく太るだろうなぁ。

そんなこんなで、グランプラスに到着。ブリュッセルの市庁舎、王の家、ブラバン公の館といった豪華な建築に囲まれた美しい広場です。これはその中でも最も有名なブリュッセル市庁舎。

実際にはそれほど大きな広場ではないのですが、周囲が全て古い建物で囲まれているので、本当に中世のヨーロッパにタイムスリップしたような間隔を味わえました。そしてグランプラスから少し歩くと、先日の「世界の果てまでイッテQ!」で世界三大ガッカリに数えられていた(笑)小便小僧があります。

たしかに普通の街角にひっそりとあるだけで、名所という雰囲気でありませんでした。ちなみに近くに小便少女もあるんですが、そっちはさらにへんぴな所にあります。どうせならもうちょっと自己主張させたほうがいい気がするんですが、現地の人はあまり関心がないんですかね。

その後は、芸術の丘を通って

ロワイヤル広場

王宮(現在は王族は住んでおらず、迎賓館として使われているそうです)

ノートルダム・デュ・サブロン教会

などを回って再びグランプラスに戻ってきました。この後は自由時間だったので、トラムに乗ってオルタ美術館に行ってみました。個性的な家具や昔の水洗便所など(笑)けっこう面白かったのですが、残念ながら館内は撮影禁止でした。そして H&M や C&A などが並ぶヌーヴ通りで買い物をして、シェ・レオンというレストランでムール貝をたらふく食べて 6 日目も終了。

そして日本へ

楽しかったオランダ・ベルギー旅行もこれで終わり、最後はバスでスキポール空港まで一気に戻り、行きと同じ KLM オランダ航空で帰国しました。帰りもサービスは良かったのですが、天候が良くなかったのか日本の近くでかなり揺れて、嫁さんともども乗り物酔いでグッタリでした。さらに成田空港は例のインフルエンザ検疫で大混雑。そのわりに、やってることは自分で問診票を記入するだけというザルっぷり。あれなら無くていいだろと思いつつ、ヘロヘロになりながら帰宅しました。なんにせよ、無事に帰れてよかった。

ということで、およそ一週間、オランダ・ベルギーを回ってきたわけですが、とても楽しい旅でした。比較的治安はいいので一人歩きしてもまったく不安は感じませんでしたし、観光地ではたいてい英語が通じるので(とくにオランダ人はほとんどが英語を話せる)、かたことの英語ができればなんとかコミュニケーションがとれます。料理もおいしいものばかりで、日本食が恋しくなるようなこともありませんでした(ただし基本的にパン食なので、ご飯メインの人はつらいかも)。

フランスなどメジャーな国々もいいですが、オランダ・ベルギーもとてもいいところです。機会があれば、ぜひ行ってみてください。小便小僧のジュリアンくんも、チ○○ンをながーくして待ってますよ!

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