今日は、GentooLinuxをインストールするための仮想マシンを作成しました。私が作業したのは、WindowsXP 上の VMware Workstation 5.5 です。

仮想マシンの構築

仮想マシン構築の手順は以下のとおりです。

1. VMware Workstation を起動。
2. メインメニューの [File]-[New]-[Virtual Machine] を選択。
3. Wizard のダイアログが表示されるので、「次へ」をクリック。
4. 「Virtual machine configuration」では「Custom」を選択。
5. 「Virtual machine format」では「New - Workstation 5」を選択。
6. 「Guest operating system」で「Linux」を、「Version」で「Other Linux 2.6.x kernel」を選択。
7. 「Virtual machine name」に適切な名前を入力。必要に応じて「Location」も変更。
8. 「Number of processors」は「One」を選択しておきましょう。「Two」を選択した場合、ゲストOSの時刻遅れ対策でカーネルソースを書き換える必要があります。時刻遅れ対策の詳細に関しては、こちらの記事を参照してください。
9. 「Memory」は、必要最低限の容量にするほうがよいと思います。あまり多く取りすぎると Swap が頻発して極端に性能が低下します。後で変更も可能なので、ここでは控えめに。今回構築している仮想マシンは、メール、DNS、DHCP といった比較的負荷の軽いサーバーにする予定なので、64MB にしました。
10. 「Network connection」は、サーバーとして動作させるには「Use bridged network」にする必要があります。こうすると、ホストOSとは別の IP アドレスを割り振って、他の PC からアクセスできるようになります。
11. 「I/O adapter types」の「SCSI adapters」はどちらでもいいのですが、デフォルトの「LSI Logic」にしておきましょう。
12. 「Disk」では「Create a new virtual disk」を選択。
13. 「Virtual Disk Type」は「SCSI」を選択。IDE でもいいのですが、わざわざ「Recommended」と書いてあるので（＾＾；。
14. 「Disk capacity」では新規作成する HDD イメージの容量を指定します。これは後から変更はできないので、慎重に指定しましょう。多めに設定して「Allocate all disk space now」を OFF にしておくという手もありますが、パフォーマンスが落ちる上にある日突然容量オーバーに陥ることもあり得るので、お勧めしません。適切な容量を指定して、「Allocate all disk space now」を ON にするほうが良いと思います。前述のように、今回のサーバーはさほど負荷の高いサーバーではないので、デフォルトのまま 8GB にしておきました。「Split disk into 2GB files」は OFF のままで OK です。
15. 「Disk file」は HDD イメージのファイル名です。わかりやすいように、「Virtual machine name」と同じにしておくと良いと思います。ここで「完了」を押せば、仮想マシンが作成されます。

起動実験

HDD イメージの作成が終了すると、VMware Workstation のウインドウに作成した仮想マシンのタブができているはずです。このタブをアクティブにして、そのページ内にある「Start this virtual machine」をクリックすれば、仮想マシンが起動します。まだ OS をインストールしていないので BIOS の初期化後に止まってしまいますが、PC のウインドウの内部で別の PC が動作しているというのは、なにか不思議な気がしますね。ツールバーの左端にある「Power off」のボタンをクリックすれば、仮想マシンの電源(?)が OFF になり、元の表示に戻ります。

ハード構成の変更

また、「Edit virtual machine settings」で仮想マシンの構成を変更できます。今回の仮想マシンはサーバー目的なので、USB Controller と Audio は削除してしまいました。その他、HDD の増設やメモリ容量の変更なども可能です。

明日からは、いよいよこの仮想マシンに GentooLinux をインストールしていきます。時間がないので、たぶん一週間くらいかけてインストールします。（＾＾；

＜−−−｜その2：インストール CD の起動＞