GentooLinux のインストール : デーモン、ブートローダーのインストール
今日は必須なデーモンなどをインストールし、ブートローダーを構成して実際に GentooLinux の起動まで持ち込みたいと思います。いよいよ大詰めです!(`o´)/
syslog デーモン
syslog デーモンをインストールします。いくつかの種類がありますが、ここでは GentooLinux x86 ハンドブックに倣って syslog-ng を使用します。
emerge syslog-ng rc-update add syslog-ng default
cron デーモン
cron デーモンもいくつか種類があります。GentooLinux x86 ハンドブックでは明確に vixie-cron を薦めているので、それに従いましょう。それぞれの cron に関する情報は、Gentoo Linux cron ガイドで解説されています。
emerge vixie-cron rc-update add vixie-cron default
slocate
slocate パッケージをインストールしておくと、 locate コマンドで素早くファイル名検索ができるようになります。
emerge slocate
ブートローダーのインストール
GRUB のインストール
ブートローダーには GRUB を使用します。まずはパッケージをインストールしましょう。
emerge grub
grub.conf の編集
GRUB の設定は /boot/grub/grub.conf を編集することで行います。今回のパーティション構成の場合、以下の内容で OK です。おっとその前に、/boot にコピーしたカーネルのファイル名を覚えておいてください。以下の例の kernel の行はそのファイル名で置き換えなければいけません。適宜 title も変更してください。
timeout 5 default 0 title Gentoo Linux 2.6.14-r5 root (hd0,0) kernel /boot/kernel-2.6.14-gentoo-r5 root=/dev/sda3 clock=pit nosmp noapic nolapic
"clock=pit nosmp noapic nolapic" というカーネルオプションは時刻遅れ対策です。仮想マシンの作成のときに「Number of processors」を「Two」にしている場合はこれを指定してはいけません。詳細はこちらの記事を参照してください。
GRUB を有効にする
ブート時に GRUB を起動させるには、HDD の MBR に書き込む必要があります。それには、以下のようにします。
grep -v rootfs /proc/mounts > /etc/mtab grub-install --no-floppy /dev/sda
FDD がないと文句を言われます(--no-floppy と言ってるのに・・・)が、インストール自体は成功しているので無視します。1行目は chroot 環境で grub-install を行うためのおまじないなので、もし GRUB を再インストールする場合は、2行目だけを実行してください。
再起動
さあ、ついにこの瞬間がやってまいりました。インストールした GentooLinux を起動します。
後始末
chroot 環境から抜けて、手動でマウントしたドライブを解除します。その上で、リブートではなくシャットダウンを行います。
exit cd umount /mnt/gentoo/boot /mnt/gentoo/proc /mnt/gentoo shutdown -h now
インストール CD を取り外す
CD-ROM ドライブにマウントしている ISO イメージを解除します。これは以下の手順で行います。
- ページ右のデバイスリストにある CD-ROM の項目をダブルクリック。
- 表示されたダイアログの「Connection」の設定を、「Use physical drive」に変更する。
- 「OK」ボタンを押す。
実際の CD-ROM ドライブになにか CD が入っていたら意味がないので(笑)、そちらも念のためにチェックしておきましょう。
起動!
さあ、いよいよです。ページ右側の「Commands」の「Start this virtual machine」をクリックし、仮想マシンを起動しましょう。少しして起動するカーネルを選択する画面が表示されるので(今はひとつしかありませんが)、単にリターンを押します。
起動メッセージがばらばらと表示された後に、「mail login:」などというプロンプトが表示されれば成功です。必須ではありませんが、この時点で一度パッケージを最新の状態に更新し、 USE フラグ の変更に追随していないパッケージを際コンパイルしたほうが良いと思います。それぞれの手順は「インストール済みパッケージのアップデート」、「USEフラグの変更手順」を参照してください。
起動しない場合
運悪く起動に失敗する場合は、再度インストール CD で起動して、以下のようにすれば作業を継続できます。
mount /dev/sda3 /mnt/gentoo mount /dev/sda1 /mnt/gentoo/boot mount -t proc none /mnt/gentoo/proc chroot /mnt/gentoo /bin/bash env-update source /etc/profile
カーネルの設定など、それらしい部分をチェックしてみましょう。
今回は、なんとか一発で起動させることができました。正直に言うと、実はシャットダウン前にインストール CD を外してしまい、しょっぱなから正常シャットダウンができないという間抜けな事態に陥りましたが、おもむろに仮想マシンの電源を落として起動したら、大丈夫でした。(^^;
明日は、一般ユーザーを作成して最低限の作業環境を整えようと思います。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
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