VMware の共有フォルダ機能を利用する
前提条件
共有フォルダ機能を利用するには、ゲストOS に VMwareTools がインストールされている必要があります。もしまだインストールしていない場合は、GentooLinux のインストール(その10:VMwareTools のインストール)を参照してインストールしてください。
共有フォルダを設定する
共有フォルダを利用するには、まずホストOS上で共有するディレクトリを指定します。手順は以下のとおりです。
- VMware Workstation のメインメニューで [VM]-[Settings] を選択し、「Virtual Machine Settings」ダイアログを表示させます。
- 「Options」タブを選択します。
- 右側の「Settings」のリストから「Shared Folders」を選択します。
- 左側の「Shared folders」の枠の下部にある「Add」ボタンをクリックし、「Add Shared Folder Wizard」ダイアログを表示させます。
- 「次へ」ボタンをクリックします。
- 「Name the Shared Folder」の画面になります。「Name」にゲストOS上で表示するディレクトリ名(パスは含まない)を、「Host folder」に共有したいホストOS上のディレクトリを指定し、「次へ」ボタンをクリックします。
- 「Specify Shared Folder Attributes」の画面になります。各オプションの意味は後述。適切に設定して、「完了」ボタンをクリックします。
- 「Virtual Machine Settings」ダイアログの「OK」ボタンをクリックします。
これで共有フォルダが設定されました。途中の「Specify Shared Folder Attributes」画面でのオプションの意味は以下のとおりです。
オプション | 機能 |
---|---|
Enable | チェックすると、共有が有効になる |
Read-only | チェックすると、ゲストOSからの書き込みができなくなる |
Disable after this session | チェックすると、シャットダウンまたはサスペンドを行ったときに共有が無効になる |
ゲストOSからのアクセス
ゲストOS からのアクセスは非常に簡単です。"/mnt/hgfs" というディレクトリの中に先ほど設定した共有フォルダが追加されているはずなので、そこに普通にファイルをコピーしたりするだけです。アクセス権の設定などはできませんが、それを除けば通常のファイルとまったく同様に扱えます。超便利(゜゜;
ここでは GentooLinux を前提にしていますが、他の Linux でもほとんど同じだと思います。
共有フォルダの解除
共有フォルダの解除も簡単です。設定自体は残したまま一時的に共有を解除することもできますし、設定を削除することもできます。
設定を残したまま共有を解除
- VMware Workstation のメインメニューで [VM]-[Settings] を選択し、「Virtual Machine Settings」ダイアログを表示させます。
- 「Options」タブを選択します。
- 右側の「Settings」のリストから「Shared Folders」を選択します。
- 左側の「Shader folders」のリストから解除したいフォルダを選択します。
- リストの下にある「Properties」ボタンをクリックし、「Shared Folders」ダイアログを表示させます。
- 「Attributes」の枠の中の「Enable」のチェックをはずします。
- 「Shared Folders」ダイアログの「OK」ボタンをクリックします。
- 「Virtual Machine Settings」ダイアログの「OK」ボタンをクリックします。
設定を削除する
- VMware Workstation のメインメニューで [VM]-[Settings] を選択し、「Virtual Machine Settings」ダイアログを表示させます。
- 「Options」タブを選択します。
- 右側の「Settings」のリストから「Shared Folders」を選択します。
- 左側の「Shader folders」のリストから解除したいフォルダを選択します。
- リストの下にある「Remove」ボタンをクリックします。
- 「OK」ボタンをクリックします。
共有フォルダの操作はたったこれだけです。VMwareTools のインストールが必要とはいえ、それ以外の追加ソフトウェアなしにネットワーク越しのファイル共有ができるのはとても助かります。とくにホストOSとゲストOSが別々のときはなおさらですね。VMware を使っている方は、ぜひ活用してください!
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