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WebOS の未来を模索する、ゲームプログラマあがりの Web 開発者のブログ。

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今週の話題 : Picasa の Linux 版、Opera9 の Cookie 処理が改善など

いかん、ぐだぐだしていたら日曜日が終わってしまいそうです(゜゜;。恒例の「今週の話題」、急いでいってみようと思います。今週は Opera や Linux Desktop に関連して嬉しいニュースがいろいろとありました。いずれもこの勢いで発展して言ってくれるといいですね。

Opera

Opera9 でサーバー単位の Cookie 設定が復活

http://my.opera.com/desktopteam/blog/show.dml/271098

先日、Opera9 のβ2 がリリースされたことはさまざまなニュースサイトで報じられましたが、今週はさらにもうひとつ、Weekly Build が公開されています。その Weekly Build ではついに Cookie 関連の処理が改善され、サイトごとに Cookie の禁止設定を変更できるようになりました。これで私もやっと最新ビルドを導入することができます。同様の理由で導入を控えていた皆さん、お試しください!

3D Canvas

http://my.opera.com/WebApplications/blog/show.dml/261474

JavaScript による動的なグラフィックを実現する canvas に、3D グラフィックの描画機能を実装する作業が進んでいるようです。Opera だけでなく、Firefox でも同様に作業が進んでいるとか。3D グラフィックを JavaScript で実現するというのは正しい方向性ですね。3D グラフィックは 2D に比べて制御が複雑なので、マークアップ言語で表現するのは難しいように思えます。ブラウザ上でインタラクティブな 3D グラフィックが実現されるのもそう遠くないのかもしれませんね。

Linux

Google が Picasa の Linux 版をリリース

http://slashdot.jp/linux/article.pl?sid=06/05/27/1140224

Google の画像管理ソフト Picasa の Linux 版が公開されました。rpm と deb 形式のパッケージが用意されていますが、それ以外のディストリビューションでも手動インストールは可能なようです。今回の移植で特徴的なのはそれが Wine によって実現されており、しかも Google が 200 を超えるパッチを Wine に寄贈している点です。Linux Desktop にとっては 2 重のプレゼントといえるでしょう。これによって Wine の実用性が上がってくれば、Windows 用のツールを Linux に移植する企業も増えてくるかもしれません。Linux デスクトップの起爆剤になってくれることを期待しましょう。

Xgl を搭載した SUSE Linux 10.1 日本語版リリース

http://ascii24.com/news/i/soft/article/2006/05/22/662340-000.html

Novel が SUSE Linux 10.1 の日本語版をリリースしました。Linux 上でビデオカードの 3D 描画機能を活用した多彩な表現を行う Xgl を標準搭載しているのが最大の特徴です。Xgl については以前に vine_user さんが記事にしておられたので、そちらをご参照ください。Intel 855 の内蔵 GPU でも軽快に動作するとのことなので、ノート PC でも問題なく使えそうですね。これはけっこういいかも。

AIGLX をサポートした X.org X11R7.1リリース

http://journal.mycom.co.jp/news/2006/05/23/340.html

X.org の最新版がリリースされ、Fedra Core 5 で採用された AIGLX を標準採用しているようです。前述の XGL との関係もなかなか微妙なようですが、うまく切磋琢磨して Linux Desktop を発展させてほしいですね。

古い GentooLinux の /etc/make.conf に変更の必要があるそうです

http://www.gentoo.org/news/ja/gwn/current.xml

Gentoo Weekly Newsletter に掲載されていたネタなのですが、"/etc/make.conf" で古い Portage ツリーが指定されている場合、変更の必要があるようです。ほとんどのユーザーは大丈夫だと思いますが、念のため確認しておきましょう。具体的には "SYNC=" の行が "gentoo-x86-portage" を指していたら、"gentoo-portage" に変更します(ドメイン名はインストール時の設定によって違うはずです)。

旧: SYNC="rsync://rsync.asia.gentoo.org/gentoo-x86-portage"
新: SYNC="rsync://rsync.asia.gentoo.org/gentoo-portage"

プログラミング

JavaScript で床面反射の画像を生成

http://cow.neondragon.net/stuff/reflection/

画像タグの class 属性に "reflect" を追加するだけで、床面に反射しているような画像にしてくれる JavaScript です。Opera, Firefox, IE のいずれでも正しく動作していました(透過 PNG を使った画像は IE ではおかしくなりますが)。単に反射も含めた画像を作ればいいじゃん、という話もありますが、アバターなどのユーザー指定の画像をカッコよく表示するにはいいかもしれませんね。また、スクリプトで制御することも可能なようです。

JavaScript を高速化する方法

http://www.thinkvitamin.com/features/webapps/serving-javascript-fast

Flickr の開発者がサイズの大きい JavaScriptCSS によるページのロードタイムを軽減する方法に関して解説しています。ファイルをある程度分割して複数のページに読み込み負荷を分散する、圧縮には作業用ファイルを作らない mod_deflate を利用する、キャッシュをきちんと活用するなどの方法のノウハウが紹介されていて、参考になります。

Ruby on Rails 環境設定の一覧表

http://glu.ttono.us/articles/2006/05/22/configuring-rails-environments-the-cheat-sheet

Ruby on Rails のさまざまな環境設定の一覧表です。もともと Ruby on Rails はほとんど設定をしなくても実用的に使えるように構成されていますが、さまざまな理由によってデフォルトの挙動を変更する必要が出てくることもあります。そんなとき、このページがとても参考になると思います。

Adobe の Spry framework の紹介記事

http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/05/26/spry/

Adobe が少し前に公開した、Ajax フレームワークである Spry framework の紹介記事です。どんなものだろうかと気になっていたんですが、この記事でなんとなく目指しているところは見えてきました。どうやら、さまざまなコンポーネントをあらかじめ用意しておき、デザイナーが class 要素などで指定するだけで多彩な Ajax の機能が使えるようなものを目指しているようです。ちょうど前述の reflection.js をたくさんパッケージしたような感じでしょうか。いずれにせよ、今後の Ajax ライブラリはそのような形式が主流になっていくようですね。

その他

.htaccess ジェネレータ

http://cooletips.de/htaccess/

Apache でディレクトリごとの設定を行う ".htaccess" ファイルのジェネレータです。Web ページ上で設定内容をフォームに記入して「Generate .htaccess files」ボタンをクリックすれば対応する ".htaccess" ファイルの内容が表示されます。".htaccess" の設定の勉強にも便利ですね。

Mac をライトセーバーにする

http://japanese.engadget.com/2006/05/20/macsaber/

MacBook にはハードディスクを保護するための加速度センサーが付いていて、それを利用してジェダイナイト気分を味わえる(?)ソフトが人気を呼んでいるようです。その名も「MacSaber」。MacBook をぶんぶん振り回すと、それに応じて例の効果音が再生されるというものです。YouTube にはすでに MacSaber を使う姿を録画したムービーがいくつかアップされています。カッコいい・・・かどうかはともかく、ご本人はいずれも満足なご様子で(^^;

IE7 で表示が崩れる?

http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20060516/116681/

IE7 のベータ版が公開されてしばらく経ちましたが、当然のことながら IE7 できちんと表示されないサイトがあるようです。まぁ、ここもたぶん駄目だと思うのですが(^^;。上記の記事で指摘されているのは以下のようなことでしょうか。

  • DOCTYPE 宣言の解釈が厳密になり、適当な宣言では Standard Mode にならなくなった。
  • 以前の記事でご紹介した「_Width」のような CSS ハックが使えなくなった。
  • width 指定の扱いが標準準拠になった。

ぶっちゃけ言ってしまえば、標準に準拠した書き方をしてあれば問題ないけど、いいかげんにやってると破綻するよ、ということでしょうか。IE7 がほんとうに標準に準拠した挙動をしてくれれば良いのですが、それが中途半端だと頭痛の種がひとつ増えることになってしまうかも。いずれにせよ、IE7 への移行ができる限りスムーズにいくように、Microsoft には努力してほしいものです。

あああ、やばい、ホントにぎりぎりだ(^^;。そんなわけで、来週もよろしくお願いします。

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