iGoogle ガジェットの作り方を更新しました
当 blog のメインコンテンツのひとつである iGoogle ガジェットの作り方ですが、度重なる API のアップデートに追従できていなくて申し訳ありません。まだ新しく追加されたライブラリには手が出せていないのですが、既存の記事を新しい仕様に追従させるべく更新しました。いろいろと便利な機能が加わっていますので、 iGoogle ガジェットの開発に興味がある方はご覧くださいませ。
ちょうど昨日、 Google とインプレス R&D が共同で iGoogle ガジェットコンテストを開催するというニュースも飛び込んできました。まったくの偶然なのですが、なんのめぐり合わせでしょうかね(笑)。 iGoogle ガジェットの作り方に関する全記事はこちらから参照できますので、腕に覚えのある方は応募してみてはいかがでしょうか。
それでは、記事ごとに変更点を軽くご紹介していきますね。
まずは作ってみる
http://webos-goodies.jp/archives/50803073.html
たいした変更点はないのですが、自作ガジェットを自分の iGoogle に追加する方法が旧 UI のものだったので、更新しました。あと、自作ガジェットを任意の Web ページに追加するときに、 JavaScript コードの取得・設定ページを簡単に表示できる "Make it be syndicated" ガジェットを作ってみました。上記記事の最後のほうに置いてありますので、ご自由にご利用ください。
国際化
http://webos-goodies.jp/archives/50954195.html (前編) http://webos-goodies.jp/archives/50959720.html (後編)
公式ドキュメントに利用可能な言語コードと国コードのリストが公開されたので、そのリンクを配置しました。また、他の言語の iGoogle ページを表示する方法について、これまでは 'hl' パラメータで言語を指定する方法しか書いていませんでしたが、 'gl' で国も指定できることがわかったので、それも追加してあります。
基本ライブラリ
http://webos-goodies.jp/archives/50970028.html
以下の内容が更新されています。
- _IG_FetchFeedAsJSON の最大エントリー数が 100 に増加。
- HTML 要素の表示・非表示を切り替える _toggle() 関数。
- 画像などのキャッシング機能。
最後のキャッシング機能は非常に重要です。ガジェットに表示される画像などを Google のサーバーにキャッシュすることができるようになり、読み込み時間の短縮とサーバーへの負荷軽減が期待できます。また、キャッシュされたファイルはガジェットと同じドメインから配信されるので、ごにょごにょと小細工するのに役立ちそうな気も・・・(^^;
Set Prefs, Dynamic Height
http://webos-goodies.jp/archives/50970028.html
たぶん非公式な機能ですが、 _IG_AdjustIFrameHeight にピクセル数を渡すことでガジェットの高さを自由に指定できるようになりました。これまではラッパー DIV の高さを調節して同じ機能を実現していましたが、これを知っていればほんの少し手間が省けます(^^;
MiniMessage ライブラリ
http://webos-goodies.jp/archives/51034351.html
CSS を定義することですべてのメッセージのスタイルを指定する方法が公開されたので、それに関する記述を追加してあります。
Tabs ライブラリ
http://webos-goodies.jp/archives/51032475.html
最も多くの機能が追加されたのが Tabs ライブラリです。日本語のドキュメントにはまだ反映されていないので、けっこう参考になるかと思います。具体的な更新内容は次のとおり。
- _IG_Tabs クラスのコンストラクタ引数にタブを表示する DIV 要素が指定できるようになり、任意の場所にタブを表示できるようになりました。ひとつのガジェットで複数のタブを表示することも可能なようです。
- addTabs メソッドの拡張。タブに表示する文字列に HTML を含めることができたり、ツールチップを表示できたりします。
- removeTab メソッドが追加され、タブを削除できるようになりました。
- alignTabs メソッドが追加され、タブの右寄せ・左寄せが可能になりました。
- currentTab メソッドが削除され、 getSelectedTab メソッドに変更されました。
- getTabs メソッドが追加され、すべてのタブを格納した配列が取得できるようになりました。
- displayTabs メソッドが追加され、タブの表示・非表示が変更できるようになりました。
- getHeaderContainer メソッドが追加され、タブ全体に対するスタイル変更などが可能になりました。
- getTabs メソッドなどで取得できるタブオブジェクトを介して、タブの名前変更や個別のスタイル変更などが可能になりました。
- タブや表示内容のコンテナの表示スタイルを一括して変更するための CSS クラスが定義されました。
以前はお手軽だけど融通の利かない面があった Tabs ライブラリですが、今回の拡張でかなり本格的に使えるようになったと思います。
上記のような新機能以外にも、動作の安定性などが確実に上がってきている気がします。以前は一部のブラウザで特定の機能が動かなかったりしたのですが、最近はそういったことに遭遇することも少なくなってきました。日本語のドキュメントも公開されましたし、興味はあるけど手を出していないという方々、これを機にぜひ挑戦してみてください!(^^)
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
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