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オープンタイプ株式会社に行ってきました

実は先日、codeなにがしを開発するオープンタイプ株式会社さんにお邪魔してきました。サービス開始当初に紹介記事を書いたりcodeなにがしウィジェットを公開していたためか、図らずもご招待いただきました。ありがとうございます。いろいろと興味深いお話が聞けましたので、本日はその内容をご紹介しようと思います。

もともと記事にしようとは思っていなかったので、残念ながら写真などは撮ってきませんでした(とくに後述の「コンビニ」の写真は撮りたかった!失敗した・・・^^;)。内容も記憶に頼って書き起こしているので、細部に間違いがあるかもしれません。あくまで噂話程度ということでお願いします。記事の内容に関してオープンタイプさんに問い合わせるのはご遠慮ください。

codeなにがしの中の方々

さて、当日は、代表取締役の早川仁さんとcodeなにがしプロジェクトリーダーの池田克己さんのお二人にお話を聞く事ができました。お二人ともたいへん気さくで、そして仕事への並々ならぬ情熱を持った方々で頭が下がる思いでした。なんでも、割り込み仕事が入らないように早起きして作業をされているんだとか。それにしては夜も遅くまで仕事をしておられるようですが・・・。codeなにがしはこのパワーに支えられているんですね。

早川さんからは先日開催された「群衆の叡智サミット2007」に関連するお話を聞く事ができました。さまざまなタイプの人の考えを集約することで、どんな専門家よりも優れた知見が得られる。そうした集合知をどのように活用するか、という趣旨のセミナーだったようです。そういえば、codeなにがしも集合知を活用する試みのひとつと言えますね。今後の Web の重要なキーワードのひとつだと思います。

池田さんはプロジェクトリーダーらしく、「若いプログラマーさんにいかにして技術やノウハウを伝えていくか」という問題提起をされていました。情報技術が発達した環境で育った若い人達と我々の年代(実は私と同い年だそうです。まあ、 1970 年代前半生まれとだけ言っておきましょうか ^^;)とでは、問題の捉え方やアプローチがだいぶ異なるとのことでした。たしかに、私も若い頃は 3DCG のレンダリング技術を理解するために神田の三省堂に何度も足を運んだものですが、今は Google 検索で一発ですからね。不足した情報を自分で補完するというプロセスが省略できるのは、良いことなのかどうか。難しいところです。

そうそう、オープンタイプさんの社内ではライフハックがけっこう流行っていて、とくに早川さんはオリジナルの GTD ツールを作成して実践されているそうです。必要なものが一箇所にまとまっていて、しかも非公開なので仕様変更が自由にできて快適とのこと。こういったアプリをちゃちゃっと作ってしまうあたり、開発者としての技術力の高さがうかがえますね。

社内には「コンビニ」、ペットも?

オープンタイプさんのオフィスは、東京メトロ有楽町線 新富町駅のすぐ近く、徒歩 1 〜 2 分のところにあります。周りはオフィス街に見えたのですが、お二人の話によると路地裏に定食屋などがけっこうあり、食べるところには困らないらしいです。築地の近くにもかかわらず、なぜか揚げ物系の店が多いとか。

オフィスに入ると、整然と整理された明るい空間が広がっていました。スペース的にもかなり余裕があって、奥に立派な会議室もあります。まさに「オフィス」という感じの空間でした。私は小規模なゲーム会社っぽいところ(けっこう雑然としているところが多い)を想像していたので、ちょっと意表を突かれました。

その会議室で少しお話を聞いた後、「来客には必ず見せることになっている」とのことで通されたのが、別名「コンビニ」と呼ばれるリフレッシュルーム。なんと片方の壁一面にお菓子が並んだ棚があり、そのラインナップはそんじょそこらのコンビニに引けをとりません。総務に「店長」と呼ばれる方が居て、かなり本格的に管理しているとか。もちろん社員の方々はそれらを自由に食べられます。私もフリスクをひとついただきました。駄菓子詰め合わせとかにも惹かれたのですが、それをむき出しで持って帰るのは、さすがに恥ずかしいのでやめました(笑)。

さらに、私は残念ながら気付かなかったのですが、社内に犬がいるそうです。ある社員の方のペットで、犬用の籠に入れて毎日一緒に出社しているそうな。私もけっこう会社を渡り歩いているのですが、ペット同伴 OK な会社は初めてです。前述のコンビニと合わせて、オープンタイプさんの自由な社風が感じられるエピソードですね。

codeなにがしに続く新プロジェクトが進行中

現在のお仕事は、 PDFlib の販売・サポートとcodeなにがしの開発が主なようです。お仕事はとても忙しく、人手が足りない状況だとか。お二人の働きぶりを聞くと容易に想像できます(笑)。それでも、独自サービスの開発に力を入れていくという頼もしいお言葉を聞くことができました。

そのことを証明するかのように、現在codeなにがしに続く新プロジェクトが進行中だそうです。その内容までは聞けませんでしたが、きっと我々の日常を便利に、そして効率的にしてくれるサービスに違いありません(と勝手に妄想)。どのようなサービスなのか、今から公開が待ち遠しいですね!

開発には主に Ruby と PHP を利用しているとのことです。ただ、とくにそれらに限定しているわけではなく、開発する人の好みや状況によって適切なものを選ぶことにしているそうです。このあたりにも自由な社風が感じ取れますね。

会社の方向性としては、「無駄に費やされている時間や労力を削減することで効率的に、そして有意義な生活がおくれる」ようなサービスを提供していきたいとのことでした。codeなにがしも、延々と繰り返されるコードの再開発になんとか終止符を打ちたいとの思いが開発のきっかけとか。確かに、ある程度社会が成熟して成長曲線がなだらかになっていく今後の日本では、無駄を省く努力がいっそう重要になってくる気がします。そういったところにオープンタイプさんがどう切り込んでいくのか、要注目ですね。

codeなにがしは機能間の連携が課題

最後にcodeなにがし関連で聞く事ができた情報を。codeなにがしの開発言語は、本体が Ruby on Rails 、 API が PHP で実装されているそうです。 Rails は良い面もあるが、スタイルがかっちりと決まっていて融通が利かない、パフォーマンスを出しづらい、などが難点ということでした(いずれも不可能ではないが Rails の利点が失われるという意味です)。 API を PHP で実装したのも、そのあたりが理由かと思います。

現在、サイトへのアクセス数は予想していたよりも伸びてきているそうです。全体的には好調に推移しているとのこと。ただ、やはり投稿がまだ少ないので、社内で眠っているコードなどをどんどん投稿して活用してほしい、と呼びかけておられました。微力ながら、私も再利用できそうなコードを書いたときは投稿しようと思っています。皆さんもぜひご協力を。

今後の課題としては、機能間の連携が薄いという部分が挙げられていました。開発はかなり短期間で行ったので、あまりそのあたりを詰める事ができなかったそうです。今後は各機能を整理することにフォーカスし、きちんと意味付けをした上で機能を強化していくとのこと。今後もますます便利になっていきそうですね!期待大です。

以上、本日はオープンタイプ株式会社の早川さん、池田さんから伺った、codeなにがし、そしてオープンタイプの現状と今後をお伝えしました。いやはや、いろいろな意味で日本ではあまり見ないユニークな会社だと思います。代表取締役の早川さん自身がバリバリの開発者とお見受けしたので、素晴らしいサービスをどんどん生み出してくれそうです。オープンタイプ株式会社の今後の活躍に期待しましょう!

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