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WebOS の未来を模索する、ゲームプログラマあがりの Web 開発者のブログ。

WebOS Goodies へようこそ! WebOS はインターネットの未来形。あらゆる Web サイトが繋がり、共有し、協力して創り上げる、ひとつの巨大な情報システムです。そこでは、あらゆる情報がネットワーク上に蓄積され、我々はいつでも、どこからでも、多彩なデバイスを使ってそれらにアクセスできます。 WebOS Goodies は、さまざまな情報提供やツール開発を通して、そんな世界の実現に少しでも貢献するべく活動していきます。
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Feedeen その後 - 外部サービス連携、ショートカットのカスタマイズなど

先月このブログで公開したフィードリーダーの「Feedeen」ですが、多数のご登録をいただき、たいへん嬉しく思っております!予想を大幅に上回る登録数だったため受け入れに時間がかかってしまいましたが、ようやく態勢が整い、おそらく今週中には登録いただいているすべての方々に招待コードをお送りできる見通しとなりました。まだ届いていない方も、もう少しご辛抱くださいませ。

また、ユーザー枠拡大のの努力と並行して、サービスをより実用的なものにするための機能追加も進めています。とくにスケールに一定の目処がたったここ一週間でいくつか大きな機能追加を行いましたので、本日はそれらをご紹介したいと思います。まだ様子見で登録していないという方は、ぜひこの機会に登録をご検討ください!

独自ドメインを取得し、 AWS での運用を開始

最初は機能追加ではないのですが、独自ドメイン「feedeen.com」を取得し、正式に以下の URL でサービスを再公開したことをご報告します!\(^O^)/

http://feedeen.com/

公開前は「もしかしたら誰にも見向きもされないかも・・・」などと思っていてサブドメイン (http://feedeen.webos-goodies.com/) で済ましていたのですが、前述のとおり予想外の好評をいただき、思い切って専用のドメインをとってみました。

また、サーバーもさくら VPS の一台構成から AWS での複数台運用に移行し、多くのユーザーを受け入れられるよう、負荷分散が可能なように改善しました。まだ完璧とは言えませんが、今後しばらくはサーバーの追加やインスタンスの強化でスケールしていけると考えています。

今後は SSL による暗号化なども導入して、より安心して使えるサービスにしていきたいと思っています。また、今回培った AWS 上でのサービス構築のノウハウなどは、ある程度まとまったらこのブログ上でご紹介したいですね。

外部サービスとの連携を強化

公開当初、もっとも手薄だった機能のひとつが外部サービスとの連携です。手薄というか、ほぼゼロでしたね。この点を挽回すべく、「send-to (送信先)」と「外部サービスとの接続」という 2 つの機能を導入しました。

send-to は Google Reader にあった同名機能のパクリで(笑)、外部サービスにフィードアイテムを簡単に投稿できるものです。 Delicious, Facebook, Google+, Pocket, Twitter, はてブについては設定をプリセットしてあり、その他のサービスも投稿用の URL とアイコンの URL を入力するだけで追加できます。

登録したサービスには、アイテム展開後に表示されるツールバーのアイコンからアクセスできます。

もちろんモバイル版でも使えます!

もうひとつの「外部サービスとの接続」は、各サービスの API を利用した、より緊密な連携機能を提供します。現在のところ、以下の 3 つがあります。

  • スターを付けたアイテムを Pocket に自動転送
  • スターを付けたアイテムを Readability に自動転送
  • アプリ内でフィードアイテムを Twitter に投稿

これらを利用するためには、「外部サービスとの接続」ダイアログでサービスの「接続」ボタンをクリックします。

サービスの OAuth 認可画面が表示されるので、アクセスを承認。

これで該当の機能が有効になります。 Pocket や Readability ならアイテムにスターを付けるだけで転送されますし、 Twitter なら send-to の Twitter を選択することでツィート画面が表示されます。

この機能の最大の利点は、いずれかひとつのデバイスで接続を済ませるだけで、他のすべてのデバイスで動作することです。例えば、 PC 上で一回だけ Twitter への接続操作をしておけば、 iPhone や Android デバイスなど、すべてのデバイスでツィートできるわけです。それぞれのデバイスで Twitter にログインする必要はありません。

これらの機能を加えたことで、単にフィードを読むだけでなく、他のユーザーに共有したり、有用なアイテムを保存しておいたりといった活用が簡単にできるようになりました。「外部サービスとの接続」でサポートするサービスや機能は継続的に追加していく予定ですので、ぜひご要望をお聞かせください。

キーボードショートカットをカスタマイズ可能に

Google Reader ライクなショートカットが使えるのが Feedeen のウリのひとつですが、さらにショートカットを任意にカスタマイズできるようにしました。

単発のキーや Ctrl などとのコンビネーションはもちろん、複数のキーを順番に入力するような複雑なものも定義できます(実用的かどうかは別として・・・^^;)。

これで livedoor Reader など他のサービスに慣れた方でもショートカットを覚えなおすことなく使えるようになったかと思います。あとはもっと割り当て可能な操作を増やさないとですね。がんばります。

静的フィルタ機能を導入

Feedeen はベイジアンフィルタによる自動振り分け機能を導入していますが、やはりまだ精度が低く、私個人としても満足のいく振り分けが実現できていません。とくに学習が不十分なうちはどうしても誤認識が多く、それを放置してしまうと誤った振り分けをどんどん学習してしまうという結果に orz

そこで、ベイジアンフィルタの補助も兼ねて、アイテムのタイトルに特定の文字列が含まれるかどうかで振り分けを行う静的フィルタを追加しました。

これによって、単純に判定できるような振り分け(例えば PR: で始まっているものはすべて Unliked に入れるとか ^^;)を確実にできるようになります。もちろんベイジアンフィルタとの併用も可能なので、ベイジアンフィルタでなかなか誤認識が修正されない場合の矯正にも使えます。この静的フィルタで急場をしのぎつつ、ベイジアンフィルタの精度向上を目指したいと思っています。

その他

ここまで比較的大きい変更を取り上げて来ましたが、それ以外にも細かい点をいろいろと改善しています。例えば・・・

  • 非正規なフィード(閉じタグがないとか、特殊文字がエンコードされてないとか、一部だけ文字コードが違うとか orz)をできるかぎりサポート。
  • インポート処理の改善(インポートエラーの修正や同名フォルダが既にあった場合の重複の回避など)
  • アイテム展開時などのレスポンス向上
  • その他、使い勝手の向上や不具合修

などなどです。今回ご紹介した改善の多くはユーザーの方々からのご意見をもとにしていて、たいへん感謝しております。今後もできるかぎりユーザーの声に耳を傾けていきたいと思っておりますので、お気づきの点がありましたら、報告フォームやソーシャルアカウント(Google+, Twitter, Facebook)にぜひお知らせください。

というわけで、 Feedeen はまだまだ改善の余地が多数残っている状態ですが、上記のとおり改善の努力を続けております。もし興味を持っていただけるようでしたら、ぜひこちらでメールアドレスをご登録ください!

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